洋服づくりはチームプレー。企画、裁断、縫製、それぞれの領域のプロが熟練した技術をリレーし、商品は世の中に送り出されます。
ターゲットやコンセプトなど、メーカーから提示された商品戦略をもとに、デザインや使用する生地を考えます。時には街に出かけ、流行をキャッチアップしたり、問屋で生地を選んだりすることも。様々な視点からアイディアを練ります。
企画が決定するとサンプルを作成し、メーカーの展示会に出展します。バイヤーなど小売店の担当者が集う展示会で、カラーやサイズごとに受注量が決まります。
受注量をもとに、どのような工程で洋服を製造するのか、生産計画を立てます。一方で生地や糸などの資材の発注、納品された資材の検品を行います。
調達した生地を、パターン(型紙)にあわせ裁断。さらに、裁断を終えた生地をミシンと糸をしようして縫い合わせるのが縫製です。多くの作業者が関わる縫製工程ですが、効率的に縫うことができるよう、洋服によってミシンの配置を変更します。
完成した商品は検品にかけます。楠橋では一次検品、二次検品、針が商品に混じっていないか確かめる検針器による検査という3つの検査を設定。不合格品が出た場合にはその原因を検証し、工程を見直します。
検品を通過した商品は包装され、クライアントである各メーカーや小売店に出荷されます。包装・出荷は洋服づくりの最後の工程。これまでに関わったすべての人の努力と想いとともに、大切に商品を届けます。